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前立腺講座その9

前立腺肥大症でも尿もれの症状はあるの?

前立腺ドック・PSAドック
棚橋よしかつ+泌尿器科
仙台市青葉区国分町2-2-11
TEL: 022-722-0028
2005年2月17日更新 携帯版(http://0028.jp/k)
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Dr.たなはしの前立腺講座その9

Dr.たなはしの前立腺講座その9
〜前立腺肥大症でも尿もれの症状はあるの?

  尿失禁とは、不随意に尿がもれる状態をいいます。
  60歳以上では実に30%以上の人にみられますが、
  若い女性にもかなりの頻度でみられます。

  尿失禁は、

  (1)腹圧性尿失禁
  (2)切迫性尿失禁
  (3)溢流性尿失禁

  などに分類されます。

  腹圧性尿失禁は、立ち上がったり、笑ったり、
  くしゃみをしたりしたときに尿が漏れる病態です。
  骨盤底筋という筋肉が弱くなるためにおこります。
  産後や高齢の女性に多いのですが、若い女性にも
  よくみられます。

  切迫性尿失禁は、突然強い尿意を感じ、排尿を
  我慢することができずトイレに行く前に漏れて
  しまう病態です。

  不安定膀胱(膀胱の容量が小さく、不随意に膀胱が
  収縮する)や脳梗塞(膀胱の収縮をおさえる大脳の
  働きが低下)の人にみられます。これらの病態では、
  尿失禁のあと膀胱にはほとんど尿が残っていません。

  一方、溢流性尿失禁では、尿失禁のすぐ後でも膀胱に
  尿が残っています。膀胱内の尿が完全に出きらずに
  残っているために、膀胱容量が実際には減少している
  ためなのです。

  前立腺肥大症や神経の異常で、膀胱内にたくさん
  尿が残っていることが原因となります。

  前立腺肥大症の第二期では、前立腺部の抵抗増加と
  膀胱の収縮力のバランスが乱れ、残尿が発生します。

  膀胱の伸展力には限りがありますので、残尿量が
  過大になると、排尿から次の排尿までの尿の貯留量が
  減少し、尿があふれ出てしまうのです。

  溢流性尿失禁は、奇異性尿失禁とも呼ばれます。
  英語ではover flow incontinenceと呼びますが、
  こちらの方が溢流などという難しい漢字より、
  現代人には分かりやすいかもしれません。

  この状態がながく続くと、腎臓の働きにも影響し
  生命にも危険を及ぼす可能性があります。

  前立腺肥大症は、生活の質(QOL:Quality of Life)を
  おとすのみならず、腎機能にも影響を及ぼす場合が
  あります。

  尿失禁がある場合には、すみやかに専門医を受診
  する必要があります。もちろん、女性で尿失禁が
  ある方も、恥ずかしがらずに専門医を受診し、
  よい解決法を見つけてもらいましょう。

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