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随筆その7
「Finish寸前の沈」

前立腺ドック・PSAドック
棚橋よしかつ+泌尿器科
仙台市青葉区国分町2-2-11
TEL: 022-722-0028
2005年2月17日更新 携帯版(http://0028.jp/k)
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     台風にかわった熱帯性低気圧の影響で、その日は強風下の
     レースだった。有明海に面する宇土の海は、大きなうねり、
     砕け散る白波で、とても内海であるとは思えないほどだった。

     フィニッシュ(ゴール)寸前で、沈(船がひっくり返ること)
     をする艇が幾杯かあった。数年前、熊本で開催された夏の国体、
     ヨット競技の最終日の出来事である。

     せっかく一時間以上も、強風の中、歯を食いしばって帆走し、
     最後のさいごで沈をする。体力が持たなかったのか、もうすぐ
     フィニッシュという安心感か?

     いずれにせよ、最後まで気を抜いてはいけない、ということの
     お手本である。逆に、この沈艇たちのおかげで、後続艇は
     フィニッシュの順位をあげることができた。

     今度のオリンピックでの、室伏選手の繰上げ金メダルもそうだ。
     ポーランドの選手がドーピングをしていなければ、最初から
     勝っていたかもしれないが、最後まで勝負をあきらめず、
     正々堂々と勝負することが大切なのだ。

     人生も同じこと、たとえ病気になっても、
     「きっとよい治療法が出来てくるにちがいない」と信じて、
     最後までがんばることが必要だ。

     私たちも、患者さんが決して希望を捨てることなく頑張れるよう
     後押ししていきたいと思う。

     (草包庵・棚橋善克)


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